無垢の家具を例えると 05/16

神戸市 西区 K様

オーダーメイドキャビネット 加工に入りました。

無垢のヒノキのご機嫌を伺いながらじっくり時間をかけて製作します。

本体の材料を適材適所に選び必要な寸法にカット

製材所で丸太から板状に挽かれ、乾燥後

このようなざらっとした状態で私たち家具職人の元へ渡ってきます。

それを機械のカンナで削り平らにします。

そうすると美しい木目が現れます。

ですが、削る事で今まで内側に居たものが外側に出てくると

急な乾燥により大きく反ることがあります。

ですので一気に削らずに目標の厚みにする為に時間をかけてじっくり

逆に一度大暴れをさせる気持ちで寝かしつけます。

そして 数日後 また平になるように削ります。


表面だけ薄い木を張った突き板の家具なら もっと短時間で正確なものがつくれるのに

なぜこんな手間暇をかけて無垢の素材を使って家具を作るのかを考える事があります。

そしてどうして無垢の家具が好きなのか


それを例えるなら 

MOIと暮らすか犬型ロボットと暮らすかという選択に近いかもしれません。

MOIはいつも遊んで遊んでと要求する おやつをくれとねだる 

時々お風呂に入れたり散歩も毎日

う〇ちをすると片付けなければならない 

一方 犬型ロボットは電池だけ入れとけば犬っぽく懐いてくれたり可愛い動きをしてくれる。

とても楽な相棒ですよね

でも 僕らはMOIの方がいい

きっとそういう事だと思います。


無垢の家具は生きてます。

機嫌を損ねたり 多少世話がやけるけど

この手触り 香り 艶 そしてこの温もりは作り物では決して味わえません

だから好きなんだと思います。


是非無垢の檜の家具に一度会いに来てください。

きっとわかっていただけると思います。

▲ TOP